【初心者必読】セクターローテーションとETF戦略について【米国投資の基本】

投資まとめ

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【市場のサイクル】

市場にはいろいろなサイクルがあります。

景気のいい時、悪い時。

金利やインフレの高い時、低い時。

投資家視点見ても、

例えば、不動産の融資がつきやすい時期、つかない時期。

バリュー・グロースといった「スタイル」のサイクル

各「セクター・業種間」のサイクル。

モメンタムや低ボラといった「ファクター」にもサイクルがあります。

市場がずっと同じ状態なら投資家は楽なのですが、

市場は時間とともに変化していきます。


【円ではなく螺旋】

今回は市場サイクルについて、

簡単に個人的な意見を話していきたいと思います。

初心者の方やアクティブ投資家の方にも参考にしていただければ幸いです。

ちなみに、これからいくつか図を紹介しますが、

個人的にはサイクルは「円」ではなく「螺旋」だと思っています。

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サイクルは回るものの、

円のように過去と全く同じに戻るのではなく、

螺旋階段を上るように、進みながら回っていくイメージです。

ただ、絶対に円で表した方が、わかりやすく説明しやすいので、

私も円を使って話していきたいと思います。

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【山崎式経済時計】

経済評論家の山崎元氏は、各資産の割安・割高を表すのに、

「山崎式経済時計」をたびたび用いて説明しています。

最近の記事はこちら「https://diamond.jp/articles/-/255949?page=3

これは、典型的な「金融・経済と資産価格」のサイクルを時計の針の動きに例えたものです。

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山崎式経済時計については、

こちらのトウシるの記事「https://media.rakuten-sec.net/articles/-/6870」などで

ご本人の意見と使い方を読むといいと思います。

【米国のサイクルは?】

ちなみに、先ほどの2020年12月の記事では、米国で、

(1)失業率が5%割れ

(2)インフレ率3%超

(3)長期金利3%

といった数字のいずれかが達成されたら要注意だ。

「経済が正常化してよかった」と胸をなで下ろすのとともに、バブル崩壊に「少し」備えよう

としています。(21年に①と②は達成されました)

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【広瀬氏の金利・景気サイクルとセクター】

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https://diamond.jp/articles/-/173805より

米国株投資家には、おなじみ広瀬隆雄氏のセクターサイクルです。

一般に金利・景気の局面と、

その時々に良いパフォーマンスが出やすい米セクターの関係は、

上の図のようになっていると広瀬氏はいいます。

【ステートストリートのサイクル】

これと似たものをステートストリートも公開しています。

ステートストリートのHPより

セクターローション

【セクターETF戦略】

なお、ステートストリートは、これを利用して、セクター別ETFを活用した、

米国セクター・ローテーション戦略を提案しています。

ちなみに、2015年12月からの利上げ開始時は、同社は金融セクターETFを勧めていました。

私も当時「それはそうよ」と思いました。

(でも、結果的ですがテクノロジーの方が・・・)

ステートストリート

【セクターETFに関しての補足】

米セクターETFに関してはバンガードやブラックロック等も販売しているのですが、

中身がほぼ一緒ならコストの低い方を選ぶことをお勧めします。

メインの大きな比率の株が変わらなければ、パフォーマンスもそうそう変わりません。

セクターETFの過去のパフォーマンスの細かな違いは、

ETFごとに細かい銘柄が含まれている、いない。に依存したりもしますが、

どっちの方が結果的によかったかは、割と「運」というか結果論になりますし、

そこまで大きな違いはありません。

また、逆にセクターETFではカバーする範囲が広すぎて、

必ずしも自身の投資したい業種に的確にアプローチできないことがあります。

「航空株だけを買いたい」とか

「金融セクター全体ではなく、保険業を除いた銀行株を買いたい」など。

資本財や一般消費財、素材セクターなどは結構中身に幅があり、

業種ごとに別々に動いたりもします。

必ずしも、その自身の投資アイディア、狙っている要因と相関関係のあるところにピンポイントで投資できないこともあるので注意しましょう。

そういう時は、セクター全体といいうよりは、目的にあったETFを探すといいと思います。

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【サイクルは進んだり戻ったりもする】

市場サイクルはわかりやすく、

一方通行で規則正しく進むとは限りません。

進んだり、戻ったり、一足飛びだったり。

その渦中にいると、賛成と反対と両方の同じくらい正しい意見があり、なかなかわかりません。

今も「バリューだ、グロースだ」と議論が交わされていますし、

2020年のアフターコロナ銘柄からバリュー銘柄への変化時も、

2021年上半期のバリュー株の好調と、後半のグロース株の巻き返しの際も、

いやそうなる、ならないと投資家間で議論が交わされていました。

そして、結局、だいたいいつもそうなのですが、

数か月か数年後など少し後なって振り返ってみて、

この時セクターローションが起きてたね。景気後退が始まってたね。

と、わかるケースが多々あります。


【サイクル戦略について】

ハワード・マークスのような稀代の投資家が使えば、

市場をアウトパフォーマンスすることもあるサイクル戦略ですが、

サイクルをよんでPFを変えるタイプのレイ・ダリオ氏でも

時に読み違え、パフォーマンスを悪化されることがあります。

一見簡単そうですが、個人的には

市場サイクルに賭ける戦略は少し上級者向けの戦略となります。

これから市場をアウトパフォーマンスする、

スタイル、セクター、ファクター等を予想し、

タイミングよく投資するのは至難の業です。

それを市場よりも適切に繰り返し続け、

コスト控除後のパフォーマンスで、

ベンチマークをアウトパフォーマンスするのはとても難しいと思います。

実際にそれができなくて多くのアクティブファンドが市場インデックスを下回っています。

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【私は採用しませんし、あまりお勧めもしません】

少なくとも初心者の方や投資に時間を割きたくない方には、

私はあまりおすすめしません。

特定のファクター等に加重したり、タイミングを見計らった投資は、

最終的に、市場全体に投資をし続けた場合、

何もしなかった場合より悪い結果となることもあるからです。

むしろ、市場全体に投資をするようなインデックスが、

サイクルに低コストで自動的にある程度適切に対応するよい手段だとも思っています。

ただ、サイクルを予想し、賭けたり、リスクをとるのを、

楽しいと感じる方もいると思いますし、

そういう気持ちもすごくわかりますから、

そういう知的な挑戦や人生を「楽しみたい」というのであれば悪くないと思ます。

特定のセクター等へ加重する戦略を成功させるためには、

市場や景気の動向、投資のタイミングを正しく見極め判断必要があります。

よく初心者の方向けとかインデックスの次のステップとして扱われることもある

セクターETFやファクター、スタイル戦略等ですが、

(個人的には、初心者向けとか次のステップという表現は適切だとは思いません(笑)。)

先を予想し、タイミングよく投資したり、乗り換え、追加コストを、

正当化できるかよく考えてから採用を決めましょう。

意外と言うは易し、行うは難しだと思います。

私はVOOなどに投資をします。

いつもありがとうございます。

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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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