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私も投資を始める際に読み、
「安全域」や「よい企業や債券を長期保有する」といった考え方を学びました。
【公式通り、成功した人】
証券分析や賢明なる投資家ですが、
1934年の初版の本の公式通りに投資をして、
うまくいった人ほとんど私たちは知りません。
これはなぜでしょうか?
その答えはグレアム自身が解説しています。
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グレアム氏は、本の発売以降も、
絶えず実験を繰り返し、仮説を検証し、
何が有効かを探し求めていました。
前の版で紹介した公式を捨て、新しい公式に置き換えていきました。
実質的には、
「前の版の公式」はもう通用しないか、以前ほどは通用しなくなりました。
そして、最新版の「こっち」が現在上手くいくと思われる公式です。
と、いった感じですね。
【グレアムへの批判】
最後の版となる「賢明なる投資家(1972年版)」に
記載されている公式は「すべて時代遅れだ」と言うものです。
この指摘は、確かにそのとおりで一理あります。
ただ、この批判に対して、
グレアムを知る人ならこう答えるでしょう。
グレアムが「1965年版の公式」に代わるものとして使ったものでした。
さらに「1965年版の公式」は、
「1954年版の公式」に取って代わったものであり、
「1954年版の公式」は「1949年版の公式」に取って代わるものであり、
「1949年版の公式」は「1934年に証券分析で発表したオリジナルの公式を補強するため」に使われたものであります。
そうでなくて、当たり前じゃないか🦑?
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【考えをアップデートするのもグレアム流】
グレアム氏は1976年に他界しましたが、
1934年から1972年の間、何度も破棄され更新されてきました。
根本となる投資哲学は変わらないものの、
それを実践するための方法は時代に合わせて常に進化してきました。
それこそが真のグレアム流、スタイルだと思います。
同じく弟子のウォーレン・バフェット氏も、
シケモク投資から優良企業への投資、
最近ではアップルに投資をするまで進化をしてきました。
【過去の優れた戦略が通用しなくなる市場】
グレアム氏等が苦しんだのは、
優れた戦略が広まるにつれ、また投資家のレベルがあがるにつれ、
どんどん有効ではなくなってしまう点です。
グレアム氏は、今ほど情報伝達が早くない1934~72年の間でも、
過去の優れた方法が通用しなくなるということを何度も経験してきました。
2050年に通用する公式はいくつあるのでしょうか?
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【私はインデックス投資を選択しました】
常に株式投資について学び知識をアップデートしていかなければいけません。
常に未来を考え続けなければいけません。
その一方ですごく大変で、もしかしたら人によっては、
単純に労働するよりも辛い方法なのではとも思います。
努力し、勉強したからといって報われるとは限らないし、市場を上回れるとも限らないからです。
歳をとったら、知識を更新するのも勉強するのも辛くなるでしょう。
【まとめ】
過去や今日上手くいく方法が、将来にわたって通用するとは限りません。
基本的に投資をする方は、投資や未来について、
学び続ける必要があります(アクティブ投資家の方は特に)。
また、それを楽しく感じる方の気持ちはわかります。
ただ、私は以前ほど投資に熱や時間をかけたくなくなってきていますし、
この当たり前に起きる市場の変化や進化、
過去流行したり、有効だった投資手法が、将来使えなくなるといった投資の問題について、
おそらく最も普遍的な戦略で、市場の変化に対応しうる戦略である、
パッシブ運用のインデックス投資を用いて対応していきたいと思っています。
もちろん、グレアム氏や賢明なる投資家を否定しているわけでは一切ありません。
私は賢明なる投資家を読んで投資を始めましたし、
その考え方や哲学は、今でも私の中に役に立っています。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
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