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【米国株投資は簡単なのか?】
過去50年で、S&P500は100倍以上上昇しました。
米国株式市場は長期的には「右肩上がりだ」なんてことがよく言われます。
私は過去記事に書いたように、意外とその前提に疑問を持っていたりもしますが、今回は一旦おいておいて、
確かに、長期チャートをみたりすると
「株式は長期で保有する」という格言を守り、
複利を活かしつつ、資産を増やすことはとても簡単に見えます。
ですが、賢い大人の方であれば、よくご存じの通り、
投資に限らず、何の代償もなしに魅力的なリターンが得られるほど、
世の中、簡単にはできていません。
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【情熱の代償】
昔、何かの漫画に「等価交換の原則」なんて言葉が出てきましたが、
米国株投資における代償とは何でしょう?
失敗すれば資金を失う可能性があるというはもちろんですが、
投資を実際にしてみるとわかるとおり、
実現した「損」の他にも
ボラティリティ、恐怖、疑念、不確実性、様々な後悔などは、
ただ、じっとS&P500を保有している方であっても、日常的に経験することになります。
もちろん、性格等にもよりますし、
慣れや経験である程度対応できるようにはなりますが、
初めて大きな下落や市場の混乱と遭遇した時に
初めて、自分の資産が市場に翻弄されているということに、
ようやく気づいたり、実感する人も多いかもしれません。
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【ダウはほとんどの期間】
1950年~2019年までの間、
ダウは配当込みで年率約11%で上昇してきました。
米国株投資家がよく見るチャート同様に、長期的には右肩上がりのグラフです。
しかし、米国株投資家にとってはもう一つ、
忘れてはいけない事実があります。
それは、下のチャートのグレーの部分が示す通り、
ダウは直近の最高値を5%以上下回っていた時期がかなりの期間に及んでいるということです。
長期間我慢しなければならない時期も、
普通にあるということを忘れてはいけません。
つい先日、S&P500やNasdaqが直近の最高値から5%くらい下落した際、
投資家の間でネガティブな空気が流れましたが、
実は、そういうことが起こるのは割と普通のことだったりもします。
米国投資家は市場からリターンを得るために、
これからも多くの懸念や不安や事件と付き合っていかなくてはなりません。
良い面と悪い面、両方把握して投資をすることが大切だと思います。
【忍耐こそ投資の花】
これは、個別株も同様で、
例えば、ここ最近、最も上昇した銘柄の一つであるモンスタービバレッジは、
1995年から2018年の間に3190倍の値上がりを見せました。
しかし、
この期間の実に95%は直近の最高値を下回る株価で取引されていました。
2002年以降、350倍以上上昇したネットフリックスも同様で、
2002~2018年末の間、94%が直近の最高値を下回る値段で取引されていました。
株価が右肩上がりでなかったり、
最高値を更新しない時期も乗り越えなくては、
投資家は上記のような魅力的なリターンを手にすることはできませんでした。
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【まとめ】
理論上、理論と実践の間に差はありません。
しかし、実際にはあります。
もし、株式投資が簡単で楽勝で、すぐに儲かって、
リスクや不確実性も取るに足らないと考えている方であれば、
一旦、悪い方の可能性を引いた時のことも考えるとよいと思います。
暴落時はもちろんですが、
ずっと株価が停滞して思うようにいかない展開になった時、
じれて変なことをして、自ら悪化させることがないよう注意しましょう。
次の暴落の後、市場がまたすぐ回復するとは限りません。
株価が上昇しているときにこそ、
自身の許容できる範囲を超えて、必要以上に過度なリスクをとっていないかと
気を付けながら投資をすることが大切だと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【米国株は右肩上がり?】ダウの右肩上がりのチャートに隠れたもう一つの真実。直近の最高値を5%以上下回る期間は長い。