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【アクティブ投資の正当性】
S&Pダウジョーンズのレポートの中に、「アクティブマネージャーの難問」というおもしろいものがあります。
この中では、インデックス運用をせず(分散効果を捨て)、集中投資をするのを正当化するには、
どのくらいの追加リターンが必要なのか。という点が論じられています。
【S&P500の二面性】
まず、先ほどのレポートをよく理解する上で、
S&P500の二面性といいますか、ボラティリティや相関は「時期によって変化する」ということを理解することが大切です。
詳しくは、過去記事も参考にしてみてください。
米国株(S&P500)に長期投資をする際、必ず覚えておきたいポイント。米国株式市場は二重人格者である。【初心者向け】
【集中投資のコストは変化する】
つまり、時期によって、相関やボラティリティが変わるため、
「分散効果」がどのくらいの発揮されるかが変化するので、
集中投資のコストを正当化するだけに必要な超過リターンも変化していくというわけです。
※ここでいう集中投資のコストとは、
アクティブ運用においてマネージャーが受け入れる追加ボラティリティ(リスク)を表しています。
相関が高い時には分散投資のメリットは低下します。
逆に言うと、相関が高い時は集中投資のコストを抑えることになります。
相関が低い時は、分散効果がより発揮されるので、集中投資のコストは高くなります。
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【結論】
本来であれば、もう少し詳しい説明が必要なのですが、長くなるので、先に結論を紹介し、
その後、アクティブ投資家の課題等を話すという形で示させていただきたいと思います。
初心者の方でもこちらの方がわかりやすいと判断しましたが、
より詳しく知りたい方はレポートを読んでみてください。
【分散投資のメリットを諦めるためには投資家はどの程度の追加リターンを必要とするのか】
1990年代前半に19.6%でピークを付け、2009年半ばに3.7%で底を付けています。
集中ポートフォリオを有する投資家は、追加ボラティリティといった観点では低い追加コストを支払っていました。これにより、必要な追加リターンは低下しました。
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【ポイント】
アクティブ投資で、分散効果を捨てて、集中投資をするのであれば、
追加リスクを正当化するため、時期によって異なりますがだいたい10%±5%くらいの追加リターンが欲しいという感じのイメージとなります。
また、これとは別に投資コスト(売買等でかかるコスト等)の差も生まれるので、上記に加えてここの差も正当化できるか考える必要があります。
私自身はそれらを正当化できるほどの腕はないため、インデックス投資を選択しています。
【アクティブ投資家の課題】
このため、普通にリターンを求める多くの投資家は、高いボラティリティよりも低いボラティリティを選好すると思われます。
ただ、集中投資をしているアクティブ投資家の場合は話は少し複雑になります。
めに、必要な追加リターンは高くなります。
【S&Pダウジョーンズの結論】
S&Pダウジョーンズは以下のように結論付けています。
【私はインデックス投資をします】
もちろん、アクティブ投資が悪いことではありませんし、私自身元々超集中投資(全資産を4~5銘柄に)でアクティブ投資をしていましたから、楽しいという気持ちもわかります。
私は現在アクティブ投資を良い悪いではなく、バンガードの「アクティブ投資はベンチマークと異なる動きをする投資法」という定義をそのまま受け入れています。
上手くいけば市場を上回る可能性もありますし、下回る可能性もあると思います。それ以上でも以下でもありません。
なので、アクティブ投資を悪いとは思いませんし、実際にアクティブ投資をしている多くの方とも仲良くやらせていただいています。
個人的には、多くの人にとっては、分散効果によってリターンをほぼ落とさずにリスクを抑える効果や低コストで運用できるというメリットを簡単に享受できる、
パッシブ運用のインデックスファンドが良いと私は思っていますので、VOO等に投資を続けていきたいと思います。
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Source: S&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
【S&P500】米国株にアクティブ投資(集中投資)を正当化するためにはどのくらいの追加リターンが必要なのか?