わずかにスタグフレーションの気配を感じた9月【21年9月振り返り】

投資まとめ

9月も終わったので、一月の振り返りをしたいと思います。

9月末で資産額は$546,905(6120万円、年初来+31%)になっています。

前月からは約200万円減少してしまったのは少し残念ですが、米国株式だけではなく幅広い市場であまり調子よくなかったので、仕方ないかなと思います。

気にするほどの下落率ではなかったので、特に何も方針を変えることなく、投資を続けていくつもりです。

投資環境は9月のアメリカのFOMC(金融政策を決める会議)をきっかけに少しずつ変化が見られているので、この記事で触れていきます。

この記事のポイント

  • FOMCでは、(正式な発表ではなかったが)11月から中央銀行FRBが購入する債権の額を減らす可能性が高いことを伝えられた。政策金利の引き上げ見通しも前倒しされた。
  • こうした変化の中で、9月後半は国債も株も売られる動きが見られた。
  • 少し気になるのは、アメリカの景気拡大が弱まりそうな一方で、インフレはまだ上昇しそうな気配がある。まだ判断するのはかなり早いが、景気の悪化とインフレ率の上昇が同時に見られるスタグフレーションに少しずつ向かっているのかもしれない。

投資環境の変化

9月の投資環境はゆっくりとですが、変化していると感じます。

ここで振り返っておきたいのは、9月のFOMCです。

中央銀行のパウエル議長は、景気を支えるために毎月の買っている債権の金額を11月にも減らす可能性があるとの発言をしたほか、政策金利の引き上げ見通しが前倒しされました。

2020年の不況を乗り切るために今までは大規模な金融緩和が続いていましたが、その終わりが近づいているようです。

その影響もあったのか、FOMC明けの市場は国債も株も売られる動きが見られました。

国債が売られるときには(長期金利が上昇するときには)、今まで人気の高かった割高株が売られる傾向があるのですが、同じような動きが見られました。

2021年9月の株価上昇率

スタグフレーションの近づく気配を感じた9月


また、アメリカの経済もほんの少しだけ印象に変化が見られました。

アメリカ企業が感じている景気は良いながらも弱くなっていること、またインフレ率も少し弱まっていることは先月と変わらないですが、気になるのはインフレのほうです。

昨日の記事でも書きましたが、アメリカの家賃に上昇の兆しが見られていて、これから数ヶ月かけて消費者物価(インフレ率)は再び上昇することもありえる気がしています。

>>アメリカのインフレの行方を握る住宅価格の上昇

住宅費は賃金のように一度上がったら、ほとんど価格が下がらないことが知られています。

そして、今の2021年の住宅価格の上昇は前回の住宅バブル(2006年)を上回るペースで価格上昇が起こっているので、これから家賃の上昇を通じて消費者物価が上昇する展開はありえそうです。

「景気拡大の減速」と「インフレ率の上昇」という2つだけ切り出すと、1960年代後半から70年代にアメリカの株式投資家が苦しんだ時代との共通点を感じてしまいますが、まだそのような大変化が起こっているかどうかを決めるのは早いと思うので、まだじっくり様子を見ていきたいと思います。

資産状況

2021年9月30日時点のポートフォリオを公開します。

資産額は$546,905(6120万円)になっています。2021年になってからのリターンは+1825万円(+31%)です。

この資産額には米国株の含み益20%分、ビットコインには含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。

税引前の資産額は8090万円で、2021年のリターンは+2590万円(+39%)です。

2014年からの株資産推移

2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。

上の図では直近のリターンが分かりにくいので、2020年以降のリターン(年初来リターン)の推移を拡大すると次のようになります。

上のグラフでは含み益にかかる税金をリターンから除外しているので、リターンは低めに算出されています。

資産構成

保有銘柄

このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。

ただし、これだけではどういう目的でそれぞれの銘柄を保有しているかが見えにくいのです。各銘柄の投資の意図を知りたい方は、こちらの記事で解説しました。ご興味あればのぞいてみてください。

銘柄 シンボル 評価額(ドル)
ビットコイン BTC 312506
ノボノルディスク NVO 43117
アルトリアグループ MO 37528
イーサリアム ETH 22882
中国株ニューエコノミーファンド CXSE 17826
現金 16031
デジタルタービン APPS 13379
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ BTI 13135
アリババ BABA 9740
JDドットコム JD 9139
バイドゥ BIDU 5469
FUTU FUTU 5365
ピンデュオデュオ PDD 5344
ジョンソン&ジョンソン JNJ 5229
ボーイング BA 4733
マクドナルド MCD 4473
ウォルト・ディズニー DIS 3711
フェイスブック FB 3319
P&G PG 3251
ウォルマート WMT 2725
コカ・コーラ KO 2518
3M MMM 2392
アメリカンエキスプレス AXP 1548
ビザ V 1098
ウェルズファーゴ WFC 446

The post わずかにスタグフレーションの気配を感じた9月【21年9月振り返り】 first appeared on YUTAの米国株投資ブログ.
Source: YUTAの米国株投資
わずかにスタグフレーションの気配を感じた9月【21年9月振り返り】

タイトルとURLをコピーしました